宮大工の適性について☆彡

宮大工について

こんにちは。白鳳社寺広報インターンの永野です。

今回は、宮大工はどのような人に向いているのか「宮大工の適性」について紹介していきます。

宮大工に求められる適性と資質とは?!

 宮大工の仕事では、ミリ単位での精密な作業が求められるのと同時に木材の微細な変化や歪みを見逃さない観察力が不可欠です。1つの部材の加工ミスが、建物全体の構造に影響を与える可能性があるため、常に集中力を保ち、細部まで気を配る能力が求められます。木材は生きている素材であり、湿度や温度によって微妙に変化します。これらの変化を敏感に察知し、適切に対応できる観察力こそが優秀な宮大工の条件といえます。長時間の集中作業にも耐えられる精神力と、妥協を許さない完璧主義的な姿勢も重要な資質の一つといえます。また、手先が器用・細かい作業をするのが好きだったり、丁寧な作業ができる人はとても向いていると言えます。

宮大工の伝統技術を継承する責任感も?!

 宮大工は単なる職人ではなく、日本の伝統文化の継承者としての役割も担っていて、仙台から受け継いだ技術を次世代に伝える使命感が必要になります。また、古来から続く工法や道具の使い方を正確に学び、それを後進に教える責任もあります。文化財の修復作業では、歴史的価値を損なわないような慎重な作業が求められます。お寺や神社は何百年も残る建物で伝統や歴史に興味がなければ続かない職業でもあります。釘を使わない伝統技術も学んだりするので、日本の文化を大切にしたい人にピッタリです。

次に「宮大工の適性がある人」の特徴を紹介していきます。

 まず基本的な条件として、手先の器用さは欠かせないのと複雑な継手や仕口を正確に加工するためには、高度な技術力が必要です。空間認識力も重要な要素の1つで、設計図面を立体的にイメージし、完成形を頭の中で描ける能力が求められます。

 また、細かい作業が得意で集中力が持続する、立体的な構造を理解するのが得意、伝統文化や歴史に興味がある、完璧主義的な性格で妥協を嫌う、長期間の修業に耐えられる忍耐力があるなど一定の体力が必要です。夏は暑く、冬は寒く重い木材を運ぶこともあり、体を動かすのが苦じゃない人が向いていると言えます。

宮大工を目指すためには必要な心構えと準備とは?!

 宮大工になるための道のりは、決して簡単ではないし平坦ではないです。ですが、適切な心得えと準備があれば、未経験からでも目指すことはできます。未経験で始めるためのポイントとして、特に必要な資格はないですが、基本的な大工技術の習得は欠かせないです。

 そのため、まずは一般的な大工として経験を積むことから始めるのも一つの方法ですが、最も確実な道筋は、宮大工の工房や専門の建築会社に弟子入りすることです。師匠から直接、秘伝の技術を学べる環境に身を置くことが極めて重要となります。

 修行期間は10年から20年が一般的です。同じ作業を何年も繰り返し、すぐに結果を求めず、伝統を重んじる心を持って粘り強く取り組める人に向いているでしょう。

適性を伸ばす学び方や経験の積み方は?!

 技術習得には長い時間がかかりますが、効率的な学び方を知っておくことは大切です。木工や建築に関する基礎知識を身につけることや実際の現場で経験を積んだり、先輩職人の技術を観察し模倣するしたり、伝統建築に関する書籍や資料を読んだりすることで適性を伸ばすことができます。

 また、神社仏閣を実際に見学し、構造や技法を観察することも重要な学習方法です。現物を見ることで、教科書では理解できない細かな技術を学ぶことができます。忍耐力と向上心を持ち続けることが、一人前の宮大工になるための最も重要な要素といえます。親方や先輩から技を学ぶ世界なので自分勝手な人は続きにくいことが言えます。そのため、指導を素直に受け止められる人が大切な人材となっていきます。

宮大工に向いていない人の特徴もある?!

 どの仕事にも向き・不向きがあるように、宮大工にも、その道が難しいと感じる方の特徴があります。特に宮大工に向いていないのは、「すぐ楽な仕事を求める人、暑さ・寒さ・重い物が苦手な人、細かい作業が苦手な人、努力せずに早く稼ぐことだけを目的とする人」が挙げられます。

最後に

 宮大工という職業には、特別な資質と長期間の修行が必要です。細やかな注意力、観察力、そして伝統技術を継承する責任感が求められますが非常にやりがいを感じられる仕事です。日本の伝統文化を次世代に伝える使命感を持ち、長期間の修行に耐えられる人であれば宮大工として成功する可能性は十分にあると思います。

弊社では、未経験の方も歓迎しております。ぜひ、興味を持たれた方はお気軽にご連絡ください。お問い合わせはこちらから:https://hakuhoushaji.com/contact.html

よろしくお願いいたします。

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